公邸忘年会

selective focus photography of several people cheering wine glasses

写真週刊誌が、首相の息子で首相秘書官が、親族と忘年会をしていた写真を掲載しました。この問題については、国会ならびに各報道機関が色々な形で報道しています。本日は、何が問題なのか、改めて考えてみたいと思います。

首相に関する問題は、公邸で親族忘年会を開いたことです。首相は、公邸には公的な部分と私的な部分があると説明しましたが、明確に記載された文書があり、私的部分の家賃を支払っているなどの客観的事実がない限り、社会の常識では、公邸には私的部分はないと考えるのが、普通です。

加えて、息子である首相秘書官に対し、公邸の使い方を教育しなかったことです。他の首相秘書官と異なり、一緒に首相公邸に住んでいるので、必要なことでした。ただ、息子さんも社会人経験者なので、概略として説明することで足りると思います。

本来、公邸内での写真や動画の撮影、音声の録音は、許可されている場合を除き、禁止されているはずです。この規則に反したことから、首相秘書官は責任を取ったと考えると整理できます。公邸内規則違反、もしくは首相秘書官としての就業規程違反に該当するという考え方です。

コンプライアンスの観点では、スマホによる写真の撮影や動画の撮影は、必ずSNSにて発信されると言うことを認識しておくべきです。一般人が入れない場所や、特別な人も参加などの環境があれば、「映える」条件を満たしますので、発信する条件が整います。

SNSへ投稿すれば、マスコミ各社がハッシュタグ(#)などで検索して、内容を確認しています。AIにより、自動的に検索する仕組みを持っているからです。SNSを経由して、取材要請があり、今回のような報道に至ります。

それゆえ、写真や動画は、自らの行動記録となることを承知したうえで、行動を求められます。著名人は、一般人から写真を求められますが、相手が反社会的勢力でなくとも、SNSへの投稿を免れないと考えた方が良いと思います。

テレビや国会の中継とは異なる論点で、今回の事象を見ています。何が良くないのか、どうしてそうなったのか、などを掘り下げて考えてみると、著名人や地位の高い職業の人は、一般人より高いモラルと行動を求められるので、それなりの教育とけん制の役目をする人が必要なのだと思いました。

コメント