大谷選手の活躍が楽しみな季節が来ました。NPB公式戦が地上波で放映することは稀なのに、ドジャーズの練習試合が、地上波で放映されました。本日は、大谷観戦という新カテゴリーの野球観戦について、考えてみます。
大谷選手所属チームの球場には、あらゆる所に日本の有名企業の宣伝看板が見えます。MLBはTV放映とグッズ販売収入が中心で、TV視聴者数が多いので、球場に看板を出せば、かなりの宣伝効果があるようです。日本でも、BSや地上波で放映があるので、USAと日本双方にて宣伝効果があります。
一方、NPBは球場の入場料とグッズ販売が中心らしく、観戦者数が多くなれば、収入も多くなり、球場看板の宣伝効果が上がる仕組みらしいのですが、TV放映がほとんどないので、不特定多数の眼に触れる可能性は少ないようです。
大谷選手がMLBへ移籍して以降、年々所属チームへの日本企業の進出が進みました。その結果、大谷選手を観に行く海外旅行も流行ってきました。日本のスポーツニュースでも、毎日大谷選手所属チームの試合結果を報道するようになりました。皮肉なことにチームが弱かった為、「なおエ」というワードが流行語候補になりました。
こうして、大谷観戦という新しいビジネスが成立することになりました。幸い彼は二刀流で、投手と打者の両方で出場機会があることから、不在試合は少ないです。企業スポンサーとしては、外れゲームの少ない選手です。
今年は、韓国で開幕戦が行われ、相手のパドレスに2名の日本選手が所属することや、ドジャーズに山本投手が加わったことから、あたかも日本メジャー戦です。韓国選手の地元で凱旋試合は、高額なチケットは秒で完売し、周辺ホテルも満室、観光客も増えるなど、期待以上の宣伝効果が出ました。
大谷という新しい野球観戦の姿が出来たことが、野球観戦のすそ野を広げ、宣伝企業も増やしました。大谷というビジネスは、一部の大企業のみならず、国内中堅企業にも宣伝枠を増やしました。これこそ、経済効果だと思います。



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