地元志向

restaurants on an alleyway

10年ほど前から、住まいの近くで一人で飲食する機会を意図的に増やし、地元志向の生活を始めました。本日は、地元志向がもたらす人とのつながりについて、考えてみます。

初めは、友人に紹介されたお店で、料理やお酒の趣向について聞かれて答える程度でした。その後、私自身について聞かれ、次第に家や家族、仕事などの周辺環境に触れる機会が増えます。常連客から合いの手を入れられつつ、距離を縮めていき、会話が進みます。

しばらくして、友人・知人を連れて行く機会があると、常連客の仲間入りした感触を得ます。勤め先の同僚などでも構いませんが、仕事以外でも関係のある方、例えば沿線に住んでいる、趣味が同じなどが好ましいと思います。

この頃になると、自分の趣味趣向は、お店側、常連客の皆様にある程度伝わります。突然に私の趣味趣向について、話し掛けられるようになれば一人前。そういうお店が複数あれば、曜日や時間帯が異なっても、居場所ができます。

常連客の中には異性や年齢の離れた方、または同業者もいるかも知れません。その辺りは、あまり深く考えずに付き合うのが良いと思われます。飲み物、食べ物、好きなお店が似ている場合は、お誘いを受けることもあるでしょう。

大切なのは、人同士の付き合いや関係の深さではなく、次にお会いしても前回同様の距離感を保って付き合える関係です。不思議なことに「同じ〇〇がある人」とは、それ以外にも共通項があります。どの方々と深く付き合えば良いかは自分で決めずに、流れに任せても構わないと思います。

地元志向というのは、地元に常連の店や知り合いをつくることではなく、周囲の方との距離が縮まったり離れたりの繰り返しを通じ、居心地の良い場所を作ることだと考えています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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