最近の保険代理店さんは、自社の業務本位の傾向が強く、お客様本位の傾向が弱くなっていると感じます。本日は、お客様本位について、少し掘り下げて考えてみます。
お客様本位は、個々のお客様のご意向に応じた対応をすることではありません。お客様本位とは、お客様が保険商品、保険会社、代理店に求めていることを把握して、求められる前に提案や問題提起をする事業活動の総称です。その為に必要なことは、お客様を取り巻く環境や、求めているテーマなどを把握することです。以下のとおり、例示しながらご説明します。
お客様が代理店に求めている7項目
1.わかりやすい説明
専門用語を使わない、仕組みを説明してくれる、自分に関連する項目を優先
補償内容、支払い条件、保険料の変動、連絡が必要となる事象
2.自分に合った提案
ライフスタイルとニーズを把握してから提案する
家族状況の変化、健康、将来に向けた希望を踏まえた提案と問題提起
3.無理な勧誘をしない安心感
特定の商品を勧誘しない、意向を尊重した勧誘、押し売り感がない
募集人の時間軸でなく、お客様の時間軸に合わせて対応
4.信頼できる担当者
誠実、清潔で、相談しやすいイメージを望んでいる
安心して任せられて、必要な時に提案があり、いざと言う時に支援してくれる
5.将来にわたるサポート
加入後のフォローが代理店の価値を決める(変更、支払、解約等)
困ったら、直ぐに連絡する窓口がある(休日があっても構わない)
6.比較と自由の選択
商品の比較に限らず、補償の比較、保険料の比較、支払保険金の比較など
メリデメを説明してもらい、お客様自身が納得して判断=満足
7.最新情報への対応
税金、社会保障制度の変更、商品改定など、最新情報を提供してくれる
接触してくる時は、前回以降に生じた新しい情報を提供してくれる
上記項目が、全てのお客様が代理店に求めている項目です。電話や郵送で更新手続きを済ませる募集人やお客様が忙しいことを理由にする募集人は、お客様から求められていない、安心して相談できない、または信頼されていないと思われます。
最新の情報を保険会社や報道から入手し、電話やメールで連絡する際、新しい情報があること、お客様の家族や健康状況、生活環境の変化などを教えていただき、お客様に合った提案や問題提起ができることをお伝えしましょう。
お客様は電話や郵送では物足りなくなり、面談したくなります。代理店加入とネット加入を比較した時に、お客様が求めている項目や話題を常に提供できるのが、代理店加入のメリットです。この続きは、お客様のタイプ別に、求めている項目や事象について、考えてみたいと思います。



コメント