デジタル依存の危うさ

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昨日は、地政学リスクと価値観の違いについて、私たちの生活や事業活動に近い視点で考えてみました。本日は、もう少し身近なテーマとして「デジタル依存のあやうさ」について触れてみたいと思います。特に、AIを職場で導入する企業が増えている今、私たちは何を意識すべきでしょうか。

1.便利さの裏側にある“あやうさ”
デジタル技術は、私たちの生活や仕事を大きく変えました。スマートフォン、クラウドサービス、オンライン会議、そしてAI。どれも欠かせない存在になっています。しかし、便利さに慣れすぎると、気づかないうちに“見えないリスク”が生まれます。
 〇 システムが止まると、業務が止まる
 〇 データがなければ、判断できなくなる
 〇 情報の真偽を自分で確かめなくなる
デジタルが前提になっているからこそ、その前提が崩れたときの影響は大きくなります。

2.AI導入の広がりと、その落とし穴
最近は、AIを業務に取り入れる企業が増えています。文章作成、データ分析、問い合わせ対応など、AIは多くの場面で役立ちます。しかし、AIは万能ではありません。
 〇 誤ったデータを学習すれば、誤った結論を出す
 〇 前提条件が変わると、判断が大きくぶれる
 〇 AIの回答が“正しそうに見える”ため、疑わなくなる
特に注意したいのは、AIに任せすぎると、人の判断力が弱くなる可能性があるという点です。AIはあくまで“補助”であり、最終判断は人が行う必要があります。

3.“依存”が生まれる瞬間とは
デジタル依存は、ある日突然起こるものではありません。気づかないうちに、少しずつ進んでいきます。
 〇 「AIが言うなら正しいだろう」と思い始める
 〇 システムが止まると、何もできなくなる
 〇 手作業やアナログの知識が失われる
 〇 データの出所を確認しなくなる
こうした状態になると、トラブルが起きたときに対応できなくなります。

4.前兆に気づくために
デジタル依存にも、必ず前兆があります。
 〇 小さなシステムトラブルが増える
 〇 “例外対応”が増えている
 〇 AIの判断に違和感があっても、誰も指摘しない
 〇 データの根拠が曖昧なまま使われる
こうした小さな変化に気づけるかどうかが、2026年のリスク管理につながります。

5.私たちができること
デジタルやAIを否定する必要はありません。むしろ、上手に使えば大きな力になります。大切なのは、適切な距離感を保つことです。
 〇 AIやシステムの判断を鵜呑みにしない
 〇 最終判断は人が行う
 〇 データの出所や根拠を確認する習慣を持つ
 〇 アナログの手順や知識も残しておく
 〇 組織内で「違和感」を共有できる空気をつくる
便利さに頼り切らず、あえて“人の判断”を残しておくことが、予測不能な時代を生き抜く力になります。

<おわりに>
デジタル技術やAIは、これからの社会に欠かせない存在です。しかし、便利さの裏側には、気づきにくい危うさも潜んでいます。年の初めに一度立ち止まり、「デジタルとの距離感」「AIとの付き合い方」を見直してみることは、2026年をより良く過ごすための大切な視点になると感じています。明日は、さらに身近なテーマについて掘り下げてみたいと思います。

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