太陽光パネルの設置場所

solar farm at sunny day

山あいの急斜面に太陽光パネルを設置した結果、大雨により地盤が緩むと、パネルが流されて住宅地へ衝突する危険があるという記事を読みました。対策として、企業側は、異変が起きたら速やかに対応するとしています。本日は、この記事について、コンプライアンスの観点でご説明します。

企業側は、異変が起きた後について語り、住民側は、異変が起こる前から不安を感じています。これでは、議論が嚙み合っていません。例えて言うなら、死んだらどうする?と聞いているのに、直ぐに葬式出すから大丈夫と回答しています。

企業側が住民感情を理解できない理由は、設置計画は変更できない、満点の回答ができない、解決しなくてはならないと考えている、などが考えられます。

企業側がすべきことは、不安な点を詳細に聞くことに加え、不安な点の順位付けを行い、共感を得ることです。住民の不安に共感できて、最大の不安要素、次の不安要素というように、順番を共有できることが大切と思います。

そのうえで、優先順位にしたがい、大きな不安を解消または減少させる方向性を一緒に検討することが、歩み寄りの第一歩になります。企業側、住民側双方が不安解消または減少の検討を始めることで、「共感、一緒に解決」をいう土台ができるからです。

容易なことでないのは十分に承知しています。ただ、住民側の全員が設置計画の全てに反対しているのではないことも理解しておくべきです。不安な人たちに、不満を募らせないという考え方で、進めることが肝要と思います。

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