報道によると、SNSの誹謗中傷に悩まされていた20代タレントが自殺しました。LGBTQであることをカミングアウトして離婚し、以降は女性としての生き方と父としての生き方をして、話題性のある人生を歩んでいたようです。本日は、SNSによる誹謗中傷を予防する対策について、考えてみます。
SNSによる誹謗中傷は、公人や著名人に限らず、LGBTQ、心の弱い人、一般人、同級生、知人、気に食わないコメントをした人など、全ての人がその対象となる可能性があります。誹謗中傷した本人は、誹謗中傷したとの認識がない場合もあり、悪意のないツッコミなどの場合もあるそうです。
事後対策として、厚生労働省は、いのちの電話、こころの健康相談統一ダイヤル、よりそいホットラインを運営しています。未然防止策として、小中高等学校の授業において、差別の禁止、LGBTQ多様性の理解、SNSの使い方などにおいて、教育しているようですが、SNSの誹謗中傷は後を絶ちません。
学生に対して教育しているものの、社会人になってからも教育や気づきの機会が必要ではないかと考えています。具体的な機会としては、企業などの新入社員研修、年度コンプライアンス研修、人権啓発研修、親族の介護に関する研修などが、思い浮かびます。
特に、定期的に行うコンプライアンス研修や人権啓発研修の中でテーマとして取り扱うことで、役職員に対するリマインドも可能であり、実社会で活躍している人への指導は、効果が出てくるのではないでしょうか。
SNSへ誹謗中傷コメントを書き込むことで、自身のアカウントを特定されて、罪に問われることがあることを知らない人が多いので、法知識も含めて、学びがあると思われます。被害者となる人が少なくなる世の中を目指すことは、多くの企業の経営理念や企業理念に近い考え方と思われます。
ぜひ、次年度のコンプライアンス研修のテーマの一つとして、この問題を取り入れては、いかがでしょうか。弊社も、次年度に向けて、研修材料や資料を準備しておこうと考えてみます。



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