プロ野球の優勝監督が、選手達が優勝に対して委縮しないように、優勝を「アレ」に置き換えて、戦ってきました。結果は、18年ぶりの優勝を決めました。本日は、言葉の説明の大切さについて、考えてみます。
優勝とハッキリと伝える方が、正しく伝わると思いますが、委縮するほど優勝から遠ざかっている選手達には、「アレは優勝」と誤解なく伝わっていれば、同じ効果があるということだと思います。
逆に、「あれ」「これ」「それ」「そういう」「ああいう」「あの時」「その時」などの指示語を用いて伝えると、聞き手の想像力により、解釈が異なることや、広めに理解しようとするので、正しくは伝わらないと考えた方が良さそうです。
説明や訓示などを述べる際に、指示語を使って話す経営者がいますが、事前にシナリオを描いていないことが多いようです。自分の頭の中にあるイメージで伝えようとすると、イメージを表す言葉に置き換えることにより、正確に伝わります。それゆえ、事前にシナリオを描くことをお薦めします。
私が応援するプロ野球チームの監督は、試合後のインタビューにおいて、「あの時」「ああいう」「あれ」などの指示語を多用します。時には、どのプレイを指しているか、直ぐには分からないことがあります。優勝をアレと置き換えた監督とは正反対です。
言葉を置き換える時に指示語を使う場合、事前にその言葉を定義して説明することで、趣旨や意図が正確に伝わると実感する事象でした。私自身も、研修講師をする機会があります。指示語を使う場合には、その場で定義してから使うか、もしくはできるだけ指示語を使わないようにしようと思います。



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