保険代理店の体制整備23

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2024年は、能登地震、航空機衝突、商店街の大火災で始まりました。本日は、年度末まで残り3か月を迎える、保険代理店さんの体制整備について、考えてみます。

結論から申し上げると、全項目の年度計画の進捗状況の評価を行うと共に、年度末までの残りの期間において、計画項目ごとに整理して、年度末の着地見込みと計画の修正を決断することです。

進捗状況の評価とは、当初の達成目標値やイメージに対する進捗状況を自己評価することです。評価は、完了、完了予定、不透明、困難に分類します。その上で、各計画項目を必須項目、任意項目に分類します。

必須項目のうち、完了予定、不透明、困難と評価した項目があれば、最優先事項へ引き上げ、完了に必要な追加施策を指示します。責任者やマネージャーにも評価結果を共有して、優先順位を引き上げることにつき理解を求め、追加施策を検討してもらい、必要に応じて経営陣も協力する姿勢を示します。これは、組織の本気度を上げる為に行います。

一方、任意項目で、完了予定、不透明、困難と評価した項目は、完了を目指すのか、本年度は断念するのかを決断します。断念する場合には、次年度計画に移行するか否かも併せて検討します。残り期間を考慮して、無理に完了を求めることなく、断念も止む無しと考えます。

上記作業が終了したら、計画項目において、コンプライアンス関連項目に印を付けます。コンプライアンス関連項目は、経営理念に直結する取組みですので、現時点で取り組んでいない場合は、優先順位を上げることも忘れないで下さい。

最後に、必須項目のうち、いい加減な完了状況の項目がないかを確認します。必須項目をいい加減な完了状況のまま年度末を迎えると、次年度も同じ程度の低品質となり、代理店の品質と信頼性を失うからです。いい加減な完了状況の項目は、やり直せば良いだけです。その為に必要な時間を捻出することは、最優先で行ってください。

年度末に向けた自社内の状況を自ら評価することで、ステークホルダーから指摘を受けた際に説明責任を果たすだけでなく、残りの期間にすべき取組みの優先順位や責任者への督励も可能となり、業務ステイタスを明確にする効果があります。

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