高校野球部の不祥事

group of young people standing in a school hallway

甲子園を連覇した有名校野球部の3年生11名が窃盗事件を起こし、1月31日から3月1日まで対外試合禁止処分が科された旨、報道がありました。日本学生野球協会の審査室会議によると、同時に19校に処分が科されたそうです。本日は、高校野球部の不祥事について、考えてみます。

内訳は、部員による行為は8件で、窃盗、いじめ、飲酒、喫煙、遊技場での遊戯、SNS不適切利用です。監督・コーチ・部長・顧問による行為は11件で、暴言・暴力、体罰、報告義務違反、不適切な指導、SNS不適切利用です。指導者側の方が多いことに気付きます。

昨年の全国高校野球選手権には、全国で3,486校が参加し、49校が甲子園大会に出場しました。処分を受けた高校比率は、0.55%(19/3,486)。野球部以外の不祥事の件数や内訳は存じ上げませんが、野球部の比率は、かなり高いと思いませんか?

スポーツと教育のバランスを見直し、学業とスポーツの両立を目指していたはずです。野球部員に限らず、高校生に対する本質的な教育改革を行い、正しい倫理観を植え付け、窃盗・暴力・飲酒・喫煙などの法令違反と、いじめ・SNS不適切利用などの人間としての倫理観を分けて指導することも必要と思われます。

また、指導者の立場にある人には、指導者として持つべき人間性や倫理観について、再教育の必要があります。学校関係者に対するコンプライアンス研修は、いつ誰がどんな頻度で実施しているのでしょうか。まさか、過去に一度だけというレベルではないと思いますが・・・

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