最近、50歳代の方から、定年退職やシニア生活に向けた準備について、聞かれることが増えました。本日は、私が50歳代になって以降、努めてきた行動や考え方について、コメントします。
振り返ると人生最初の20年は、毎年家族で誕生日を祝い、学校入学と卒業の祝い事を繰り返し、成人式までは祝われる立場でした。環境や年齢が変わると、親しい友人・知人も入れ替わってきました。
以降50歳になるまでの間は、就職、昇進、結婚、出産、子供の入学と卒業など、自分のお祝い以外に、家族や同僚をお祝いする立場になりました。社会に属しているからこそ、家族と勤め先というコミュニティにおけるお祝いに参加できました。
人生100年として、50歳は人生の半分、60歳還暦はシニア人生が、65歳は年金支給が始まります。以降は古稀(70)、喜寿(77)、傘寿(80)、米寿(88)、卒寿(90)、白寿(99)、百寿(100)と長寿祝いが待っています。
60歳以降は、自分のお祝いが中心の生活に戻り、生きていれば必ず到来するお祝いばかり。50歳代は、社会生活から個人生活へ変わる過程にあたります。社会生活にあり個人生活にないのは、所属先、地位、上下関係です。その前提で人付き合いを始めることが、定年退職やシニア生活に向けた準備と考えました。
例えば、職場の近くで集まって飲食する回数を大幅に減らし、趣味が合う人との飲食を残しました。その代わりに、自宅最寄り駅近くで一人での飲食を増やしました。お店で知り合った方への自己紹介は、名刺交換を止めて業界名のみとし、企業名や所属・役職は伝えなくなりました。そうすることで、話題が趣味や好み、年齢・健康・介護、近所の情報、飲食店情報、話題のニュースに変わります。
また、年下、学校や会社の後輩にも、”さん付け”します。呼び捨てやニックネームも止め、相互にリスペクトする関係を心がけます。また、相手が間違っている、自分と異なると思っても、指摘しない、反論しないことで、競争や強制を強いらない関係作りに努めています。
もちろん相手あることですから、相手は私の発言を否定し考えを変えさせようとするかもしれません。その場合は、上手におだてて無視します。それが続くようなら、少しずつ離れて、関係性を薄くします。
一方で、学生時代や社会人時代から付き合ってきた友人・知人、先輩・後輩のうち、感性が合う人は大切にします。必然的に、趣味や好みの合う人だけが周囲に残り、それ以外の人は去ります。それが、シニア生活の生活指針で、必要な行動と考えています。同感できる方が、どれだけいるかは分かりませんが、嫌悪感を受けた方がいれば、ご容赦ください。



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