アジア諸国から国内へ電話をして、騙してお金を送金させたり、訪問した人にお金を渡すように仕向けるなど、色々な手口を使って電話による詐欺が横行している旨、報道されています。本日は、電話による詐欺について、考えてみます。
固定電話には、国内の発信番号より入電し、機械音声でお得な電気料金の案内や、携帯電話料金が未払いで停止するなどの情報で騙して、詐欺側が指定したダイヤル番号を押下させます。
オペレーターに扮した詐欺師が、脅したり、ウソをついたり、美味しい話をして信じ込ませ、お金を送金させたり、購入させたカードに掲載している番号を言わせることでお金をだまし取ります。我が家の固定電話には、こうした詐欺誘導電話が週に2~3件の割合で録音されています。
最近は、スマホに海外からの着信が多くなり、留守電にも詐欺を誘導する音声が録音されることも増えました。昨日は、電話番号の末尾が「0110」の着信があり、危うく警察からの電話と誤認して電話に出るところでしたが、発信番号の先頭が「+」で始まっていたことに気づき、取らずに済みました。すると、直後に市外局番を代えて、末尾が「0110」の着信が、もう一度ありました。
以前は、高齢者の一人暮らしをターゲットにしていたようですが、いまや無作為抽出のようです。対策として、スマホに登録していない電話番号からの着信には、出ないことを推奨します。その代わりに、必ず留守電をセットしておき、番号を登録していない知人や新しい取引先などからの連絡には、折り返しご連絡することで、失礼のないようにしています。
報道では、末尾が「0110」の番号の場合、折り返し発信すると、電話番号に誤りがありますとアナウンスがあったり、本当の警察署へ繋がることもあるそうです。人を騙す為には、手段を選ばないのが詐欺集団であると覚えておきましょう。
最近は、企業内研修において、こうした事例を開示して、注意喚起や振る舞い、例えば家族や同僚に相談してから動くなどの対策を習得させることも増えているそうです。万が一私的に騙されてお金を取られたりすれば、仕事や本人の健康、モチベーションにも影響が及ぶからです。
業務用のスマホを持たせる企業も増えました。無作為抽出で詐欺誘導電話が入るとすれば、業務用スマホにも入ります。各社は、その対応と共に、従業員向けの教育が必要です。コンプライアンス研修のテーマの一つに入れては、いかがでしょうか。



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