政治家のモラル

businesswoman sitting in her office

政党の要職へ起用された議員が、関係政治団体より、自身のファミリー企業に対し、7年間で1,400万円以上の支出をしていたことが、政治資金報告書より明らかになった旨、週刊誌が報道しました。本日は、政治家のモラルについて、考えてみます。

上記報道を受けて、当該議員の回答は、「いろいろと使ったものについてはお支払いするのは当然なので、親族企業というがきちんとした形で、法にまったく反することではなくやらせていただいています」道義的責任は?:「全くないと思っています」

議員の回答は、政治資金規正法で議員のファミリー企業への支払いを禁止していないから、法に抵触するものではなく、政治資金報告書に記載しているのだから、道義的責任もないという主張です。法に抵触しない限りは、活動を制限されるものではないという趣旨に、すり替えているようにも、聞こえます。一般の方には、理解不能な回答では、ないでしょうか。

高い地位や職に就いている人は、人格以外に、高い行動倫理や規範が求められています。これは、法律に書くような事柄ではないので、規定されている訳では、ありません。議員という地位、政党の要職という職に就くのであれば、他人に指をさされるような言動は慎むべきという考え方です。

別の方角から見ると、議員は落選したらただの人になるので、地元や支援者からの協力は不可欠です。自身の政治団体が必要な費用であれば、できるだけ地元や支援者企業へ支払うように、考えるのが筋です。ファミリー企業に支払うのは、それ以上にメリットがあるからと、推察されてしまいます。

これは、企業の要職に就いた人にも、同じことが言えます。特に、表に出る機会の多い方は、今からでも間に合いますので、「自己洗浄」することを心がけましょう。

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