大手鉄鋼メーカーの元社員が自殺に至ったのは、複合的な要因によりうつ病を発症した為として、労働基準監督署が労災認定しました。本日は、うつ病を発症する原因となった社内の態勢について、考えてみます。次の段落は、遺族側弁護士による経緯です。
2010年に技術職で入社し、製鉄所で施設管理を担当。2019年10月、発電設備の定期修繕を1人で初めて任された。2020年1月、別の大型発電設備の修繕も担うようになり残業が増えた。時間外労働は月76時間で、前月に比べて3倍。主な業務は、修繕工事を安全に実施するための準備や検査。2020年2月の工期が迫る中、現場では作業が思うように進んでいなかった。短期間に上司より3回叱責を受け、2月6日に自殺に至りました。
入社9年目社員に一人立ちする仕事を任せたら、及第点。次の仕事を任せたら、作業が思うように進まず、改善指導したところ、思い余って自殺したとも見えます。管理職は、自殺するなど考えもしなかったでしょう。しかし、令和の労務管理では、その程度では一般社会に通用しません。
新たな仕事を任せて成長させ、主任へ昇格させる過程において、次々と新しい仕事が増えていく時期があります。令和の労務管理では、社員の成長の兆しがある時こそ、要観察が求められています。子供の身長が急に伸びる時は、得てして関節痛が起こるなど身体に支障が生じるのと同じです。
この管理職は、3か月間任せた業務が順調に進んだことを確認し、及第点を出したから、更に新しい業務を与えたはずです。今回は、うつ病発症から自殺への進行が短期間でした。それゆえ、社員の成長を促す業務を与える際には、新しい進捗管理の仕組みが必要となります。
社員教育の進捗管理の仕組みを変えれば、管理職に気づきを与えることができます。これを機に、社員教育の進捗管理方法に関する管理職教育を行うことで、未然に防止しましょう。管理職が、困っている人を見つける役割を果たせば、このような不幸な災害を防ぐきっかけになります。部下に失敗させない上司が理想ですが、失敗することを恐れない上司がいると、部下の心を楽にします。



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