リスク感応度

a woman looking at the men shaking their hands in front of her

企業を取り巻くリスクの中には、本社がリスクの範囲や被害状況などを想定して、対策を講じるものの他に、現場で起こる営業上のリスクもあります。本社が良い仕組みやルールを策定して実施しても、現場の管理者が、その趣旨と目的を理解して実行していないと、意味を成しません。本日は、営業現場の管理職や内部管理担当者に必要とされているリスク感応度について、お話します。

リスク感応度とは、見えた事象や対話などの手段を通じて、課題があると見抜く力、読み解く力のことを言います。課題とは、コンプライアンス上の課題や商習慣上の課題、マネジメント上の課題などあらゆるものが対象です。見えた事象とは、いつもと違う、異常事象、辻褄の合わない話、倫理上良くないが上司が決めた方針などが該当します。

リスク感応度が低い管理職が多いと、営業現場における早期発見がなされず、通報やマスコミ報道になるまで気が付かないなどに加え、SNSで面白おかしく掲載された結果、話題性や共感を呼び、インフルエンサーがコメントしたことで、拡散・炎上に至ることがあります。

リスク感応度を高めるには、どうすれば、良いでしょうか。各企業には、必ずリスク感応度が高いと言われる従業員がいます。どういう観点で物事を見ているか、どういう習慣があるのか、どういう時に「何か、おかしい」と気づくのか、気づいたらどういう行動を取るのか、などの情報を収集すると、理想像がぼんやりと見えてきます。そのうえで、研修で学ぶことで、感性を磨く準備をします。

「あの時、行動を起こしていたら」「見て見ぬふりさえしなければ」「上司や同僚へ相談してさえいれば」と感じる頻度が少なくなれば、リスク感応度が高まっている証左になります。リスク感応度の向上の為、役員や管理職を育てましょう。

弊社では、リスク感応度研修に関するご相談も承っております。個別対応になりますので、お問合せページより、ご連絡下さい。

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