奄美大島行きの航空機に相撲関係者が集中した結果、重量オーバーになる可能性が高いことが判明。航空会社は、急きょ臨時便を設定し、乗客を分散して搭乗させました。重量・重心位置を管理するという安全運航上の“公約”を守った結果によるものでした。本日のテーマは、公約を守る企業です。
一般的に、企業は、ホームページ、お客様向け説明資料、重要事項説明書、官庁への提出資料などに、数々の公約を掲載しています。しかし、一部の企業においては、残念ながら公約と異なる事業活動を行うことが、あるようです。これが、企業不祥事の根幹になります。
今回の航空会社は、38年前にジャンボ機の墜落事故があり、信頼を失墜しました。その後、数々の経営難危機もあったことから、信頼回復にかける企業全体の意識が高いと言われています。乗客と貨物、それに伴う必要な燃料の合計重量を把握し、加えてバランスも考慮して安全を確保しないと、離陸時に機体が地面を擦ったり、着陸時にオーバーランする可能性があるそうです。
こういうニュースを聞いた時は、自社のホームページやお客様向け説明資料、株主総会配布資料、官庁への提出資料などを見返して、不備があれば修正するなどの実態との乖離を防ぐ取組みが必要です。コンプライアンス経営を謳っていれば、なおさらです。公約を守る企業が珍しいのではなく、公約を常に守っている状態が、当たり前になる企業風土を醸成していきましょう。



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