組織の管理者として、組織が抱えるリスクに対する感応度を高めるには、何を習得したら良いでしょうか。本日は、リスク感応度を高める為に習得すべき事項について、考えてみます。
まず、抱えているリスクを把握する為に、リスクを評価するスキルが必要です。正確な情報を取得して分析することで、組織内外の動向や状況に対して敏感になり、情報を効果的に収集・解釈することが可能になると思われます。
次に、自社を取り巻く環境やや市場に対して、深く理解を進めることです。業界トレンドや競合他社の動向を把握し、これらがビジネスに及ぼす潜在的な影響を考慮に入れることで、習得できると思われます。
3つ目は、チームや他の関係者とのコミュニケーションを円滑にしておくことです。様々な視点や情報が得られるに加え、良好なコミュニケーションを通じて、組織全体のリスクに対する異なる視点を理解することを目指しましょう。
時に、リスクは、表面化することがあります。発生した事象に対処するためには、将来の可能性を予測し、対策を考えることが必要です。異なるシナリオに対する計画を立て、柔軟性を持ったアプローチが求められます。そうした事前準備や予行演習をしておくことが、実践に役立ちます。
リスク管理に関するトレーニングや教育を受けることで、専門的な知識を深め、最新のリスク管理の手法やベストプラクティスを習得できます。他社に講師を求めることも、良策だと思います。
データを活用して意思決定を行うことも、不可欠です。データに基づいた分析を行い、客観的かつ効果的な意思決定を心がけましょう。勘や肌感覚だけで判断するのは、禁物です。
また、組織は常に変化しています。変化に対応し、柔軟で適応力のあるリーダーシップを発揮することがリスク管理において重要です。これを習得する為には、書物を読んだり、講演を聞いたりすることも、検討してみては、いかがでしょうか。
以上、おおざっぱに書き出してみました。全てをこなすことは、容易ではありません。そこで、自分しかできないこと、コンプライアンス責任者にも習得してもらうことに分けて、何らかのアプローチをしてみることをお薦めします。教科書がある訳ではありませんので、完全回答ではありませんが、自身や自社の取組みに掲げることから、始めましょう。



コメント