初動誤りが招く不幸

blonde woman in black leather coat standing by the stairs

歌劇団のメンバーが、過重労働と先輩からのハラスメントにより自殺したと、報道がありました。1日の睡眠が3時間の日が続き、先輩から言動共にハラスメントを受けていたそうです。本日は、初動誤りが招く不幸について、考えてみます。

当該劇団は、年次ごとに担当する仕事が割り振られているそうです。人数が少ない年次は、仕事が過重になることから、他の年次へ再振り分けを行うべきところ、その仕組みがなかったようです。仕事で拘束する時間が長くなっていることに、気づいていても、現場の管理者が行うべき初動が、行われていなかったことが推測できます。

先輩によるハラスメントは、厳しい言葉に加え、身体を傷つける行為もあったそうです。組織として、実態を正しく把握できませんでした。本人から訴えがあった際にも、マニュアル通りの適切な対応を行えば、「組織の中に何も問題はない」という先入観を押し留めたものと思われます。

本件について、弁護士による第三者委員会による調査結果を公表するそうです。第三者委員会を使えば、適切な対応をしていると誤解していませんか。第三者委員会を使う事態とは、自浄作用のない組織と等しいということを忘れては、なりません。

現場の管理職には、組織内、特に現場で異常事態が発生したことを感知する能力が求められます。管理職はその能力を持ち合わせている訳ではないので、管理職教育のプログラムには、危機管理能力を加えておくべきです。

異常事態を感じた時には、組織の中には必ず問題の要因があり、大きな問題であれば、組織の存続も揺るがすと言う初動心得をしっかりと教育しておきたいものです。その際、何か起きた時には、一旦、組織をフリーズさせることも、二次災害を防止する対策です。

経営者は、常日頃から管理職に対し、組織には必ず課題があるので、何かほころびや異常な事象があれば、自分の権限だけで対応しようとせずに、マニュアルに従い上司や経営への報告を行い、組織全体で対応するよう、リマインドすることが必要です。

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