歌舞伎役者で人気俳優がクラブホステスへ性加害問題を起こしました。起用しているタレントが問題を起こした場合、どのように対応するのが適切か、考えてみます。
まず、報道の内容、報道から受けるイメージを分析します。クラブホステスの脇を嗅ぎ、下着をはぎ取り、胸をもみ、キスを迫ったと報道されています。性加害問題とは、悪意のある書きぶりです。この御仁は、普段から報道関係者との関係が良くなかったと推察できます。
タレントは、広告媒体を通じ、顧客や社会に対し、商品や貴社の知名度を高める効果と引き換えに、広告料を受け取っています。起こした行為により、その効果がどうなるのか、考えてみます。
今回の場合は、間違いなくダメージ、もしくはマイナスイメージになると推察できます。それゆえ、広告に起用している各社は、第二弾の報道が出る前までに結論を下すと思われます。このような報道がなされると、ほぼ間違いなく広告を自粛すべきと結論づけざるを得ません。
タレントの所属事務所から、何とか継続して欲しいと懇願されますが、一旦、契約を終了させ、事態の推移を見極めてから、改めて検討することが大切です。そのタレントを使い続けることで、自社が受けるイメージを優先すべきです。
そうした事象が起こることを想定して、予めタレントの不祥事が起こった場合の対応方法につき、広報の担当部署やその責任者と打合せをしておくと良いです。大まかには結論が揺るがないので、一定のケースを想定しておき、記録しておくことで、発生した際に、速やかに経営判断ができます。また、広告契約締結時に、問題報道があった場合、契約解除可能な条項があるか確認しておくことも有効です。
タレントは、見ている観客に感動を与え、共感を引き出し、惹きつける才能を持っていると同時に、自身でも、その才能に陶酔していることがあります。芸術家の一種なので、極める為には止む無きことではありますが、時流に合わせて、社会に馴染んでいく才能も持ち合わせる必要があります。
誰しもストレスのある生活をすると、飲酒したり知人と話をすることで、解消しようとします。そんな時、羽目を外さないように注意してくれる家族や知人、安全に一人で飲めるお店があると良いですね。



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