日本のビジネスには、年賀状と年始回りという慣習があります。会社勤務、特に営業部門に所属していた時は、正月2日から年始回りをしていた時期もありました。本日は、この二つの商慣習について、考えてみます。
年賀状には、ビジネスとしての直接の効能は、ないようです。一つの取引企業には、代表者、担当役員、担当部署マネジャーがいますので、3通の年賀状を送付することになります。本人が目にするのは、最も早くても正月明け出社日以降になります。
一方、年始回りは、1日辺り多くの取引先を回る為、短時間で切り上げねばなりません。それゆえ、官公庁などは、年始回り来訪者向けに名刺ボックスを準備してあり、さしずめ出欠確認の様相です。コロナ禍のお陰で、年始回りが中止になりましたが、5類移行と共に再開している企業もあると聞いています。
年始回りを止めて、年度初周りは、いかがでしょう。取引先企業の決算月の翌月に「新年度を迎え、おめでとうございます」と挨拶をする方が、当該企業の年度方針に触れたり、新しい事業や方向性についての話題に入りやすいと思います。
また、年賀状より、年賀メールの方が、確実に本人に読まれ、返信がある場合もあり、ビジネスの話題にも繋がるでしょう。昨今は、年初の出勤日前日に自宅パソコンやスマホからメールボックスを確認する人も多くなっています。確実に読める時に読んでもらえると言う目的からすると、的確な手法ではないかと思います。添付ファイルには、写真を添付することで、話題にも事欠きません。
弊社は本年1月に新設した法人であることから、初めての正月を迎えます。もし、社会一般からの要望が年賀メールならば、始めてみようかと考えています。



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