コンプライアンスレベルの確認

american-football-football-football-referee-official-159537.jpeg

自社のコンプライアンスレベルについて、不安に感じたことがあるかも知れません。各企業は、自社の規模や特性に合わせて、様々な手法を駆使して確認しています。本日は、中小企業における自社コンプライアンスレベルの確認について、考えてみます。

最初は、コンプライアンスや業務品質向上の取組みの状況について、コンプライアンス担当部署か監査担当部署より報告を受けることです。外部の視点で見ているはずですが、数値だけで判断する、営業や製造第一線の意見をそのまま評価している時は、要注意です。

次に、定性的な把握・確認を行う手法として、従業員が経営陣に対して問題提起を行うことができると考えているかを確認することです。例えば、製造過程や販売第一線において、法令違反の疑いがある、自社の方針が倫理的に問題があるなどと感じたケースです。

実際に問題提起したか否かではなく、異常事象が眼の前で起きた時に、どんな手段で経営陣へ伝えるかについて、従業員アンケートなどで把握します。ケースによっては、仲間の悪だくみを通報することになりますから、躊躇なくできる人ばかりでは、ないはずです。直接出来ない場合に、どうするかという設問を加えると更に従業員の実態レベルが把握できます。

例えば、①上司に相談する、上司が関係者となる場合には更に上の上司に相談する。②社内通報制度(ホットライン)などへ連絡する。③コンプライアンス担当部署へ相談するなどの回答の選択肢を設けておくと、回答しやすいうえに、従業員教育も兼ねることができます。

三つ目は、経営陣が、従業員に対して倫理的でない言動がないかを把握します。従業員に対するアンケート方式で構いません。倫理的でない発言があると回答する場合は、具体的にどのような発言や行動だったのかを記載してもらう回答様式にしておくと良いでしょう。

最後は、経営または事業部トップからのメッセージの内容につき、どのメッセージが心に残っているかという設問が、実態把握・確認に適しています。既往1か年のトップメッセージのテーマを選択肢にすることで、従業員の心に刺さるテーマやメッセージが分かります。選択肢にすることで、メッセージをリマインドする効果もあります。

本日は、代表的なコンプライアンスレベルの確認方法について、簡単にご説明しました。他にも、専門業者に委託して、従業員の意識調査を行うことも、手法の一つです。自社のレベル、経営陣に対する意識などが客観的に分かります。少し違和感があるかも知れませんが、不祥事が起きてから知るよりも、はるかに安全安心で効率的な方法です。

ただ、結果は、経営陣が思っているほど、従業員は正しく理解しておらず、その一方で、従業員の倫理観の高さに驚くこともあるでしょう。自社の健康診断だと開き直って、年1回程度は実施してみることをお薦めしています。

コメント