企業を取り巻くリスクのうち、リスクの移転手法の一つが保険加入です。本日は、保険について、ご説明します。
企業を取り巻くリスク対策には、回避、軽減、移転、保有があり、保険加入は移転策になります。回避や軽減ができないリスク、特に発生頻度が低いが発生した場合の支出費用が大きいリスクは、優先的に加入するのが一般的です。例えば、モノ、人、賠償、費用などです。
大企業では個々の事業リスクに応じて補償内容を決めますが、中小企業では補償内容はできるだけ統一しておくと良いです。なぜなら、リスクの見直し、付保漏れ、新たな補償の追加などの検討を一度に行うことが可能で、専門知識が乏しい総務担当者でも、容易に付保内容を把握できるからです。
また、建物や設備などのモノ保険は、包括契約か同一時期に更新手続きを行うことをお薦めします。特に、自動車保険は事故発生頻度が高いので、補償内容を統一しておくと事故が発生した際もスムーズに対応できます。
更新手続きを行う際は、新たなリスクがないか、保険でカバーできるリスクがないか、付保漏れがないかなど検討を行いましょう。コンプライアンス責任者が、企業を取り巻くリスクの観点で確認・検討することが望ましいと思います。
当センターでは、保険の販売は行いませんが、補償の見直しや新たな保険の要否につき、ご相談いただけます。直近まで保険会社社員の知見を生かし、移転すべきリスクを一緒に考えます。



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